MCヨマVS世間

特別でありたい人 普通な人 94年生まれ

幽霊船

幽霊船みたいな船が、海を見ている僕を横切る。

見渡す限り工業地帯のこの海に、一際大きな音を立てながら海を進む。その様は自らの存在を殊更強調しているようでなんだか恥ずかしい。

 

「そんなに大声を出さなくても、僕は君を見つけたよ」なんて歯の浮くようなセリフを思い浮かべて、僕は慌てて思考の舵を切る。

 

正しくは「僕も、お前と一緒だよ」だ。

 

僕はいま、神戸にいる。

美ら海水族館にいる。

あのとてつもなく大きな水槽を見ていると、規則性のない魚たちを見ていると、自分の小ささを実感する。悩みなんて消え失せるような。

 

そんな感情を抱くから、僕は魚たちの存在意義だなんて無粋なことを考えてしまった。

 

僕にとってはわからない。けれど魚たちにはわかるのかもしれないのに。

 

僕は可能性を大事にしていきたいタイプだ。

秋の夜長

台風が過ぎ去ってまだ数日の沖縄にいる。

友達に囲まれて、少し冷たい水と麦酒。

暖かい気候で静かな夜。

 

大浴場の誘いを断って1人風呂。

酒の誘いを断って秋の夜長の読書。

 

誰かと絶えず繋がっていることがこんなにも苦痛だとは。

1人の時間がこんなにも幸せだとは。

 

自分のことでも知らないことは沢山ある。

インドカレー

いきつけのインドカレー屋さん。

賄いが出てくるくらいには常連。

 

めちゃくちゃチープな店内。

 

ラムカレーとインドのビール ゴッドファーザーを頼むのが恒例。これが一番美味い。

 

人生最後の1週間がわかるなら7日間で絶対に食べておきたいと思う。